New York Post ウェブサイトより
Iran claims it can build nukes, threatens Israel and US with ‘tooth-breaking’ retaliation

Iran claims it can build nukes,
threatens Israel and US with
‘tooth-
breaking’ retaliation
(イラン、核兵器製造能力のあること
を主張、「奥歯の震えが止まらぬ
ような」恐るべき報復をするぞと
イスラエルとアメリカに脅し)

やっぱり、イランの核開発は核兵器の
製造も念頭に置いていた ~~それを、
イランの政権自らが白状してしまった
ようです。
では、いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

実は、爆薬も作ってまして~~
やっぱり!!

*************************
Olivia Land 記者
2024年11月2日

<先日> イスラエルがイランの軍事
施設を標的とする攻撃を行ったが、
それに対する「奥歯の震えが止ま
らぬような報復」がありえるぞと
いうアメリカとイスラエルへの
脅しを、土曜日(11月2日)に
イランの最高指導者が語った。かく
して、イランは<実質的に>核兵器
製造能力があることを主張した。

アヤトーラ ハメネイ師は、1979年に
イランの学生たちがテヘランにあった
アメリカ大使館を占拠した事件の記念
式典を前に、学生たちと話し合って
いた。

「シオニスト政権であれ、アメリカで
あれ、敵国はイランならびにイランと
いう国家、そしてその抵抗の前線に立つ
<代理勢力>に対し攻撃を仕掛けている
が、間違いなく彼らは奥歯の震えが止ま
らないほどの報復を受けることとなる」
85歳になるハメネイは、国営メディア
で放送されたヴィデオでそう述べた。
この発言があったのは、あるトップ
アドバイザーがイランの核兵器製造能力
に関し<西側に向けた>警告を発した
翌日のことであった。そのアドバイザー
つまりKamal Kharrazi は前日の金曜日、
イランが直面する脅威があまりに深刻な
ものとなれば、核兵器の使用に関する
方針をイランは変更する可能性がある、
と語っていた。

やってまうぞ~~

「イラン国家の存亡に関わるような
脅威が迫った場合には、イランはその
核兵器使用ドクトリンを変更することと
なろう。わが国には核兵器を製造する
能力があり、その点には何の疑いもない」
とKharrazi はレバノンのメディアに
語ったと、Fox Newsは報じている。

その前日にハメネイはイラン軍部に
対し、イスラエルへの直接攻撃に備える
よう指示を出したと報じられている。

今回のイスラエルによる攻撃は、10月
1日にイランがイスラエルに向けて
200発以上のミサイルを発射したこと
への、報復であった。

「奥歯の震えが止まらない」という刺激
的なフレーズは、翻訳者によっては
「崩壊させる」という意味に捉えている。

核攻撃の時期や規模については、
ハメネイは詳しくは述べていなかった。

イランとイスラエル間でこれ以上攻撃が
あれば、中東全体が地域紛争に巻き
込まれる危険性がある。

ガザ地峡でのイスラエル対ハマスの
戦闘、ならびにヒズボラとレバノンへの
イスラエルの地上侵攻のため、既に中東
は全面戦争勃発の寸前という危機に直面
している。

イスラエルに配備した Terminal High
Altitude Area Defense(終末高高度防衛
ミサイル)略してTHAADという弾道ミサ
イル迎撃システムを,一部のアメリカ軍
部隊は現在モニターしている。

USS Abraham Lincoln という空母も現在、
アラビア海に配備されている模様だ。
ペンタゴンの広報担当書記官であるPat
Ryder少将が金曜日に述べたところでは、
駆逐艦や戦闘機部隊、タンカー、B-52
長距離爆撃機などもさらに中東に配備
する見込みで、イランとその同盟勢力
への抑止効果を狙ったもののようだ。

そことそことそこやろ!知っとんねんからな!

今回の衝突に関する以前の発言では、
ハメネイはもっと計算の上で口を開いて
いた。10月26日のイスラエルによる
攻撃を「誇張して捉えても、軽く見ても
ならない」と述べていた。

だが衛星画像を見れば、今回のイスラ
エルによる攻撃でテヘラン近郊の軍事
基地が損害を受けたが、これらはイラン
の弾道ミサイル プログラムに関与する
基地であった。衛星の発射を行う革命
防衛隊の基地も、損害を被った。

さらに一部のアナリストたちによれば、
ハマスとヒズボラはイランがさらに
攻撃を激化させて地域の紛争を熾烈化
させることを願う恐れがある。ハマスも
ヒズボラも、イスラエルの攻撃で深刻な
損失を被った。

上述のハメネイの発言が公表される直前
に発表されたインタビューで、イラン
革命防衛隊のスポークスパーソン
Mohammad Ali Naini 将軍はFarsという
通信社に対し、イランによる報復は
「賢明で強烈、敵の理解を超えるものと
なろう」と述べていた。

「シオニスト政権の指導層は自宅の寝室
の窓からしっかりと空を見上げ、イスラ
エルという小さな国内でパイロットと
呼ばれる犯罪者たちを守ってやるが良い」
とNainiは警告を発した。

為替レート急落
* 実際の値動きを表しては、おりません

一方でイランは国内での問題にも苦闘
している。その例として国際的な経済
制裁の圧力で低迷する経済や、<女性の
人権などを求める市民による> 抗議
活動などがある。

今回のハメネイの演説を受けイランの
通貨リアルは対米国ドルで691,500
リアルにまで下落した。史上最低値に
近い。

それとは別に、金曜日にイスラエル
海軍の特殊部隊はヒズボラの高官Imad
Amhazを、トリポリの南にある家屋への
特殊攻撃で捕獲した。The Times of
Israel紙の報道による。

偵察カメラの記録を見ると、25名を
超える兵士たちが拘留されたヒズボラ
高官を連行、最後はスピードボートに
乗ってその地域を離れていったという。
レバノンのジャーナリストがHasan
Illaik投稿したヴィデオによる。

一部のレバノンのメディアによれば
Ahmazは実はレバノン海軍の将校で、
彼がその制服を着ている写真があると
The Times of Israelは報じている。
*****************************


祈る ・・・
私の20分クロッキー

新たな中東戦争へと発展してしまわない
ことを、心より祈っています!
今後も、イランの核への注視を欠かさず
適宜紹介してまいりますね。

そして、「核兵器と核発電の不可分性」
という事実を、私たちはもっと社会に
情報発信していきませんと。

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Ukrainska Pravda、MSNのウェブサイト
より
Zelenskyy: We could have seized Russian nuclear power plant, but we never wanted to

おそらくクルスク原発に関する発言
でしょう。「お互いに、相手の原発の
占拠合戦」なんてことにならなくて、
良かったです。
では早速、記事本文を。

いつもどおり
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

Zelenskyy: We could have seized
Russian nuclear power plant, but
we never wanted to
(ロシアの原発を占拠した
ければできたが、そんなことは
願っていない)

「目には目を」では、アイツらと同じ
ことをやらかしちゃう~~

***************************
Oleksandr Shumilin 記者
2024年10月30日(JST)

ウクライナ軍はロシアのクルスク州に
あるクルスク原発を占拠しようと思えば
できたが、そんな意図は皆無であったと
ヴォロディミール ゼレンスキー大統領
は述べた。

情報ソース: アイスランドで記者団に
対し発した、ゼレンスキー大統領の発言

引用: 「ロシアは自分が軍事大国だと
思っている。だが、もし我々<ウクラ
イナ>がロシアの原発を占拠しようと
思っていたなら、占拠できた。占拠した
ければできたのだが、そんなことを望ん
でいなかったのだ。原発を占拠などすれ
ばどういう事態を招くか、我々は理解
しているためだ。占拠などすれば、
ロシアのやったことと同じことになって
しまう。ロシアの不可欠なインフラ
ストラクチャーを占拠するような真似を
我々はしない。ロシアは、ザポリージャ
原発を占拠したが」

「お前のレベルにまでは、落ちてらんないよ」

背景:

・この8月、ウクライナ軍はクルスク
への進撃を始めた。その成果として
スズハという町を中心に何十もの集落を
制圧した。

・あるロシアのメディアによれば、
KNPPではウクライナ軍部隊の接近に
応じ防衛態勢を整えつつあった。

・クルスク州のクルスク原発があるクル
チャトフという町では、人が市内に
入ることを制限していた。.

・クルチャトフはクルスクという町
<クルスク州の州都>の近郊にあり、
これはウクライナ軍の支配下にある
地域から約40㎞の位置にある。.

****************************

原発がかなり重大な軍事標的になって
きましたね。今後原発を新設する場合、
そうした軍事的リスクも充分に検討
しないと。
加えて、既存の原発についてもそうした
軍事リスクをレビューしませんと。
なにせ、敵軍に占拠されると、実に
厄介な代物ですからね。

Actually, 5 minutes of sleepy hands' work / 眠る手による、5分の作業

「いや、日本に侵入してくる敵国なんて
~~」といった反応がすぐに帰ってくる
のですが、国家正規軍でなくても、テロ
組織による攻撃もあり得ますよね。
(上の黒いメニュー [項目は、基本的に
アルファベット順] にあるページ g-5)
参照)

上の黒いメニュー(項目は基本的に、
アルファベット順)にあるページ
d-6) も参照くださいな。

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イランのミサイル プログラム には打撃、だが核の脅威は 消えない

Israel Insightのウェブサイト
より
Iran’s missile program set back, but nuclear threat remains – Israel InSight

Iran’s missile program set
back, but nuclear threat
remains
(イランのミサイル プログラム
には打撃、だが核の脅威は
消えない)

最悪のモンスターは残ってる


イスラエルによるイランへの報復攻撃
でイランのミサイル装備などがかなり
のダメージを受けたことは、広く報道
されています。しかし、核施設は??
核施設なんてものは、いったんできて
しまうと悪戯には攻撃できない困った
代物です。しかし、攻撃側が腹を
決めて攻撃してしまうと、放射性物質
などの周辺への散乱、地球規模での
拡散なども招きかねません。さらに
敵国に占拠された場合、手に負えない
事態になることは、ザポリージャ原発
が証明していますよね。こんな困り
ものは、そもそも初めから作らないに
越したことは、ありません。

では、イスラエル ナショナル
ニュースのウェブサイトにあるLappin
さんの考察を読んでみましょう。

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。
*****************************

最悪モンスターが残っている限り・・・


イスラエルは長期戦を覚悟か。差し
迫った軍事的脅威には打撃をもたらし
ているが、将来のイランからの攻撃の
危険性を残している。

Yaakov Lappin

2024年10月28日

Yaakov Lappinはイスラエルに本拠を
置く軍事問題担当の特派員兼アナリスト。
Miryam研究所の所属アナリストでもあり、
Alma Research and Education Center
<アルマ研究教育センター> のアソシ
エイト、さらにBar-Ilan大学のBegin-
Sadat Center for Strategic Studies
<ベギン・サダト戦略研究所> でも研究
アソシエイトを務める。Sky Newsや
24 Newsといった国際的テレビのニュース
番組でのゲスト コメンテーターも頻繁に
務めている。Lappinの著作としては、
Virtual Caliphate: Exposing the Islamist
State on the Internet <”仮想のカリフ国
― インターネット上のイスラム国を晒す”
> がある。Lappinのウェブサイトは 
www.patreon.com/yaakovlappin

<10月25日> 金曜の夜、イスラエル
軍はイランの軍事標的を攻撃、イラン
のミサイル プログラムと防空システム
とに損害をもたらした。同時に、
イスラエル空軍の長距離攻撃能力の
秀逸性をも証明した。

だがイランの核開発プログラムは無傷
であり、どうもイスラエル政府はイス
ラエルによる攻撃を限定的なものに
するよう求めたアメリカからのプレッ
シャーも考慮に入れた模様だ。今後の
問題として、今回の攻撃によるイランの
ミサイルや防空インフラストラクチャー
への損害を皮きりに将来も攻撃を実施
するのか、という点がある。

荒っぽい地図でゴメン!

イランの国営メディアの報道によると、
今回の攻撃を受けた標的は、次の3つ
だ: テヘラン、クゼスタン(イラン
南西部)、そしてイラーム(イラン
西部)。.

今回の攻撃をイスラエルは「懺悔の
日々作戦」(Operation Days of
Repentance)と読んでいるが、IAF
ジェット機数十機が任務にあたった。
それに、燃料補給機もともない、イス
ラエルの領土からおよそ1,600㎞
離れた地点を攻撃した。イラン上空で
IAFはほぼ難なく航空権を確保した。

イラン国営メディアは今回の攻撃に
よる影響を過小評価しているが、少なく
てもイスラエル軍がイラン領土の深い
ところまで攻撃でき、損害を受けずに
複数の複雑な波状攻撃を実施できる
ことを実証した。

<イスラエルの> IDF のスポークス
パーソン部によれば、今回のミッション
は成功をおさめ、すべての航空機が
無事に帰還した。

今回の攻撃を受け、ロイターはバイデン
政権の高官の一人による発言を紹介
した。ワシントンが「イランによる
どのような往復にも対応できる準備を
整えてはいるが、ジョー バイデン
大統領はイランが事態を悪化させる
ことはなかろうと見ていた」

やめとけよ

これは、イスラエルに対しイランの
核プログラムには直接攻撃を行わない
ようプレッシャーをかけるという
アメリカのいつもの姿勢とも整合して
いる。現時点ではあと何日かで
アメリカの大統領選挙が行われ、しかも
アメリカはイランの戦争にアメリカが
直接関与することを回避しようと外交
努力を展開している。

そうした事情から、今回の攻撃は単なる
軍事作戦ではなく、外交的な性格も兼ね
たものだ。核問題での直接的な対立を
回避することで、イラン政府は事態の
鎮静化に努める機会を得られる。

今回の作戦を受けて直ちに生じる戦術上
の問題として、今までのイスラエルに
よる攻撃によりイランのミサイルならび
に防空システムにはかなりの損害が
生じており、今後の展開にも影響がある
程度なのか否か、という点がある。

イランの防空ネットワークがかなりの
ダメージを受けたのであれば、イス
ラエルの今後のすべての作戦において、
イスラエルに有利に働く。今回の攻撃
作戦では、数時間をかけて何波かの
攻撃を実施しており、イランの反撃
能力を損なおうという継続的かつ
体系的な意図があったものと思われる。

イランのミサイル製造施設にどの程度の
損害があったのかは、今のところ分かっ
ていない。だがイランによる弾道
ミサイルの補充とアップグレードしよう
とする活動が遅延し、イランの軍事戦略
に欠かせない弾道ミサイルという要素が
劣化する結果となっていくことも
考えられる。


相手の出方次第で~~
私の作品 “YouTube Politician”
BP pen on paper

戦略的な問題として、イスラエルは
「ステージB」<つまり次段階の攻撃>
を計画しているのか否か、という問題が
ある。このところの攻撃により戦術的な
成果は得たが、イスラエルがイランの
核施設を攻撃対象から除外したこと
から、イスラエルによる今後の攻撃の
有無は、イランの反応次第なのかもしれ
ない。あるいは、イランが核爆弾の製造
へと向けて姿勢を変更するか否かによる
のかもしれない。

また最近の攻撃によってイランの
ミサイルや防空能力が実際に損害を
受けたのであれば、イスラエルは第二の
攻撃を実行するかもしれない。つまり、
今までよりも戦略的に意味の大きい
重大な場所を攻撃する、ということだ。
その方が、ロジスティクスという面で
容易なのだ。

それでも、イランの核開発は続いて
いる。テルアヴィヴに本拠を置く
Institute for National Security Studies
(国家安全保障研究所)でイラン問題
ならびにシーア派機軸研究プログラム
担当のディレクターを務める Sima
Shineによると、2-3週間あれば
イランは核兵器3個相当の濃縮ウラ
ニウムを製造できる。それと並行して
核弾頭も製造する必要があるが、これ
にはもう少し時間がかかると、Shine
は今月JNSに述べていた。ただし、
ミサイル弾頭ではなく <落とす
だけの> 核爆弾を作ろうとイランが
決定する可能性もあると、Shineは指摘
していた。「期間としては、大まかに
半年から1年半程度の問題だ」
「どうなるかは、(イラン政府の)
政治的決定次第だ」とShineは語って
いた。

Just a 20-min croquis, empty space contains something --- / 単なる20分クロッキー、うつろな空間には何かが ・・・
で、その先は??
私の20分クロッキー

こうした展開を考えるなら、<今回の
攻撃でイスラエルが> ミサイル製造
施設と防空能力に集中したことからは、
イスラエルが長期戦に備えていることが
窺える。将来の攻撃も視野に入れたうえ
で、イランからの切迫した軍事的脅威を
軽減しよう、というわけだ。

したがって今回の「懺悔の日々作戦」は
計算の上での作戦であったが、次回は
どうなるのかという重大な疑問を残す
ものであった。はたして、イランの
核開発プログラムと決定的に直面する
ことをイスラエルは、計画しているの
だろうか?
*******************************

Cold Here. May I Merge with You? (寒いよ。融合していい?)
切り離せない ・・・
私の昔の作品 ”Cold here. May I merge with you?”
紙にオイルパステル

こうした核がらみの軍事問題を取り
上げる反原発団体が、日本では奇妙にも
少ないですよね。でも、「やかんを
のせたら~~」では繰り返し述べて
きたように、原子炉とはそもそも核爆弾
製造のための装置でした。今も、多くの
原子炉ではPu-239の製造が行われて
います。たとえば北朝鮮の核兵器も、
そのPuは原子炉からのものですよね。
ですから「やかんをのせたら~~」では
今後も、こうした各軍事関連の記事も
紹介してまいります。

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付録w-18) 原発はCO2を出さない?IV をアップロード

「やかんをのせたら~~」のフォーカスは
あくまで核発電と核兵器の不可分性に
ありますが、しかし・・・
現時点で世界の原発推進勢力の主張は、
「原発はCO2を出さない! だから、気候変動
の緩和のために原発に切り替えるべきだ」
というものです。これがいかにオカシナ主張か
については、すでに上の黒いメニュー(項目は
基本、アルファベット順)の底部にある
付録 w-1) , w-3) , w-8) などで取り上げてきました。

しかし ・・・
インターネットの日本語圏では、そうした
推進勢力からの主張に対し、反核勢力からの
問題指摘がいまだにあまり聞こえてきません。

やむをえず、新たな固定ページ
付録w-18) 原発はCO2を出さない?IV
をアップロードしました。

上の黒いメニューの底部で付録w-18) を
見つけてクリック!

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「核爆弾より強力」ー イラン、「謎の兵器」でイスラエルを脅す

「核爆弾より強力」ー イラン、「謎の兵器」でイスラエルを脅す

イランのEbrahim Rostami 将軍の主張によるとThe Times of India
‘More Powerful Than Nuclear Bomb’: Iran Threatens Israel With ‘Mystery Weapon’ | Watch | Watch (msn.com)

2024年10月17日

**************************
More Powerful Than Nuclear Bomb’: Iran Threatens Israel With ‘Mystery Weapon’
、核兵器を凌ぐ破壊力の兵器をイランは保有しており、過去の先頭においてもその兵器を使用したという。この主張に先立ち、イランの軍事基本方針を見直せというイラン議会での声が上がり、状況としてイスラエルとの緊張は高まる一方だ。

*************************

こわい・・・
私のかなり昔の10分クロッキー

この兵器がいったい何なのか、はたまた現実に存在しているのか、それは分かりません。
ただ、実在しておろうがおるまいが、まずは注目すべき現実問題
として、
核兵器が世界にあるならあるで、それ以上のヒドイ破壊兵器を
人は求めてしまう!
のですね。
この「兵器の悪魔的エスカレーション」は、なんとしても止め
ねばなりません。
人類だけが滅びるなら、まあ「自業自得」とも言えますが、
実際には他の各種生物まで巻き添えにしてしまいます。
そんな権利・資格は、我々にあるのでしょうか??

実在性に関しては、
そんなヒドイ兵器が実際にあるのなら、なんでまたワザワザ
地下深くに核施設を作る必要があるんだあ??
という疑問が生じますよね。

それと、私は何もイラン側を非難してイスラエル寄りに
なっているわけじゃ、ありませんよ。
イスラエルがとっくに核兵器保有しているとみられることは、
上の黒いメニュー(項目は基本、アルファベット順)の
c-3) , c-4) で紹介済みです。

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固定ページ w-17) をアップロード

上の黒いメニューでは、項目を基本的に
アルファベット順に配列しております。
で、その黒いメニューの終わり近くに
新たな固定ページ w-17) をアップロードしました。

熾烈化している気候変動に、そもそも原発は
耐えられるのか??
核推進勢力は「CO2を出さない (実は、付録
w-1) , w-3) , w-8) 参照)原発で気候変動の緩和を」
と主張しているのですが、そもそもその原発が
激烈なハリケーンなどに絶えられるのか??

付録  w-17) へ!

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The Washington Post
Putin expands Russia’s nuclear policy – The Washington Post

Russia’s nuclear doctrine to
include attacks on non-
nuclear states
(ロシア、核ドクトリンを改定、
核兵器非保有国も攻撃対象に)

ロシアのヴラディミール プーティン
大統領が核使用方針を拡大、
核保有国の支援を受ける非核保有国
に対してもロシアは核兵器を使用する
可能性を示唆

Francesca Ebel 記者
Natalia Abbakumova 記者
Robyn Dixon 記者
Catherine Belton 記者

最終更新 2024年9月25日


こわい!
私の20分クロッキー

たぶん、「脅し」であろうと私も
思います。それでも形式的には、
つまりロシアの規定としては、
非核保有国に対しても核兵器を
使用できる条件が設定されて
しまったことになります。

「遠い外国の話」などと、思わないで
ください。ロシアは日本の隣国で、
しかも領土問題まで抱えております。
しかも、アメリカの「核の傘」の下に
あります。ですからこの記事を
「他人事」と思わないで、世界から
核兵器と核発電がなくなることを
祈りましょう。

その意味で重要なThe Washington Post
の記事を、日本語で紹介しますね。

いつもどおり、
私の日本語化
< >内は私からの補足説明
です。
************************

水曜日 <9月25日>、ロシアの
ヴラディミール プーティン大統領が
西側諸国とウクライナに対し新たな
核の脅迫を行った。いかなる国がロシア
に対し通常兵器による攻撃を加えても、
それを核兵器保有国が支援している場合
には、両者による合同でのロシアへの
攻撃とみなす、というものだ。

ロシアの安全保障協議会とのミーティ
ングでのプーティンの話によれば、
「ロシアならびに同盟諸国に対する
新たな軍事的脅威とリスクの源泉が生じ
つつある」ことを鑑み、ロシアの国防省
やその他の関係政府機関の専門家たちが
それまでの1年間をかけてロシアの
核兵器に関するドクトリン<原理的
方針>を深く再考したそうだ。

「この新たになったドクトリンの文書
では、いかなる非核保有国がロシアに
攻撃を加えても、それを核兵器保有国が
援助あるいは参加している場合には、
ロシア連邦共和国に対する合同での攻撃
であるとみなす」とプーティンは協議会
に語った。

敵の味方は、みんな敵だあ~~

同大統領によれば、ロシアが核兵器を
発射するための条件として「大気圏内外
で大量の攻撃手段 <兵器> が発射
され、ロシア国境を越境しているという、
信頼できる情報があること」とされて
いるそうだ。

さらにプーティンは「ロシアならびに
ベラルーシに対し攻撃が行われれば、
核兵器を使用する権利をわれらは有して
いる」とも付け加えた。

<先日>ウクライナがアメリカならびに
他の同盟諸国に対し、兵器の使用制限を
解除するよう求めたが、それを受け
ロシア高官たちは核兵器使用という脅迫
を持ち出した。その騒ぎを経ての、今回
のこの発表である。現在のところウク
ライナは、同盟諸国から供与された
長距離ミサイルをロシア国内の遠い位置
へと打ち込むことが許可されていない。.

ウクライナは核兵器を保有していない
が、2022年2月にロシアが同国に侵略
を始めて以来、アメリカをはじめと
する核兵器保有国から軍事支援を受けて
いる。

ロシア外交官と関係の深いアナリストや
高官たちによると、核兵器を使用するぞ
という脅迫の多くは非現実的なもので
あるそうだ。西側がウクライナを支援し
ているが、プーティンはそれに対応する
術を必死に探しているからだ。

"Argument IV -- Conclusion" (口論 IV ・・ 結論)
話し合いにならない~~
私の作品 “Argument IV –  Conclusion”

近年、アメリカとロシアの間での
核兵器管理のための話し合いは停滞して
おり、ほぼ先に進めない現状だ。そんな
中、核を使用するぞという脅迫行為は
悪化してきている。今回の<ロシアに
よる>侵略が始まって以来、ロシア国内
からはヨーロッパとウクライナへの
核攻撃を求める声が高まってはいるが、
国際社会ではそうした声は単なる脅し
に過ぎないという理解が広まりつつある。

「クレムリンでは、核を使うぞという
脅しが日常茶飯となってしまっている。
ウクライナ軍が西側から新たな兵器の
供与を受けるたびに、あるいは西側から
の武器でロシア領土内を攻撃して良い
との許可をウクライナが受けるごとに、
はたまたロシアのミサイル警戒シス
テムにウクライナが攻撃を行うたびに、
ロシアは核使用という脅しを始める」
そう語るのは、核問題の専門家の
Maxim Starchakだ。カーネギー基金の
最近の分析で、そう記している。
「核脅迫に訴えることで、ロシアは
20世紀後半の <冷戦時代の> 世界
秩序を取り戻そうとしているのだ」
それでも、ロシアのプロパガンダ担当者
たちや高官たちは、すぐにプーティンの
発言を後押ししていた。

今後は、そっちにもこっちにも~~
やめてくれ!!

ロシアのデュマつまり下院の国防委員会
委員長であるAndrey Kartapolovは
ロシアの国営メディアへの発言で、今回
のロシアの核兵器ドクトリン変更に
よって「柔軟性と有効性とが向上する」
と述べた。「確実に現代の現実に合わ
せたドクトリンを保つための変更だ」
とも、Kartapolovは述べている。

Telegram <というソーシャル
メディア> への投稿で、ロシアの
プロパガンダ担当者 Sergey Markov が
述べているところでは、今回の変更で
核兵器使用のための条件を下げロシアが
核兵器を使用しやすくなった。「一般論
として、この変更によりロシアがウク
ライナに対し核兵器を使用することが
容易になった。クルスク地区では、ウク
ライナ軍による侵攻が続いている。
しかもアメリカ、英国、フランスという
核兵器保有諸国がそれを支援している。
そうである以上、<ウクライナの首都>
キーフを核で攻撃することは、既に
あり得るのだ」と、Markovは語って
いる。

さらにMarkov によれば、ロシアが
今回、核ドクトリンを変更せざるを
得なくなったのは「西側がロシアに
対する戦争を全面戦争へと発展させ
ようとしているためだ」

拡大解釈して、世界のどこにでも発射できることになりまして~~」

ロシアの上級外交官たちと関係の深い
あるロシア人学者によれば、今回の変更
により核ドクトリンがより柔軟になる
だけでなく「ある意味では、拡大解釈
もされる」ことになる。なおこれは
極めて複雑な問題であるため、この学者
が自由に発言できるよう、The
Washington Postではこの学者の個人
特定につながる情報を公開しない。

「ある程度の不確定要素も保持して
おき、それによって柔軟性を高く保つ
つもりのようだ。だが・・・クルスクへ
の攻撃のような場合に核兵器を使用する
というのには、かなりのマイナスの副
作用も伴うため、軍事的には今回の変更
は正当化できない」と、この学者は
語っている。

この学者によると、今回プーティンがこ
の変更を発表したタイミングは決して
偶然ではなく、明らかに西側に対する
「合図」だ。「ただし、それでもなお、
核攻撃に至るまでの意思決定のルート
には、多様な選択肢がある」

「核使用という選択肢は、好ましい
ものではない」とも、この学者は
述べている。

「hammerがないと、ボクシングができないのか!?」(核で脅迫しないと、侵略を継続できないのか??)

一方、ロシアの政治アナリストで以前
にはプーティンの演説原稿を作成して
いた Abbas Gallyamovは今回の
プーティン大統領による発表を「実に
大きな恥だ」としている。

「通常兵器ではウクライナを退けられ
ないということを、再度認めたわけだ」
と、GallyamovはTelegramに投稿して
いる。

ジュネーブに本拠を置いてロシア
核兵器軍プロジェクト <という調査
研究プロジェクト> を進めている
アナリストPavel PodvigがThe
Washington Post に述べたところでは、
今回の変更は「ロシアがどのような
対応に出るかについての不確実性と
曖昧性とを」増長させることが狙いで、
ロシア側の多くの人たちが今までの
各ドクトリンでは「制約があり過ぎた」
と考えていたそうだ。

「全体として今回の変更は西側に
対する警告という意図でのメッセージ
で、今回の場合では、いま話し合いが
進んでいるような <西側からの>
軍事支援は深刻な問題を招きえるのだ
というメッセージだ」と、Podvigは
語っている。

さらにPodvig によるとプーティンの
今回の発表により、ロシアへの攻撃とは
何かという定義問題に関する疑問が
拡大、「ロシアへの攻撃ととられかね
ない行為に関しては慎重となり、各種
の憶測も招くこととなろう」

このところ西側は、ウクライナによる
ロシア領土への攻撃に西側からの
長距離ミサイルを使用しても良いか否か
という問題を熟考してきた。その間、
ロシアが核兵器のドクトリンを変更する
兆しが見られていた。

この6月にプーティンが述べたところ
によれば、ロシアの核ドクトリンは
「生きた規定」であって、世界情勢に
合わせて変化しうる。さらにこの9月
にはロシアの副外務大臣Sergei
Ryabkovがロシアの国営メディアに
対し、ウクライナでの戦争の激化を
西側が目論んでいるようなので、それに
合わせロシアはその核使用に関する
ドクトリンを変更することになろうと
語っていた。

「変更作業は既にかなり進んでおり、
変更を加えようとする意図が明白だ」
と、Ryabkov はロシアの通信社タスに
述べていた。

こういう圧力は、やめましょう
タカ派 → 指導者 → 核ボタン

従来の核ドクトリンは2020年に
プーティンの命により定めたもの
だったが、敵国による核攻撃があった
場合、あるいは通常兵器による攻撃で
あってもロシアの存続が脅かされている
場合には、ロシアは核兵器を使用できる
と定めていた。

ロシアのタカ派勢力と軍事アナリスト
たちとは以前からプーティンに対し、
核兵器使用のための条件を緩和して
西側の反ロシア勢力の「目を覚ま
させる」べきだと圧力をかけてきた。

ロシアの政治学者でタカ派外交政策を
唱えるSergei Karaganovは核兵器
使用の態度を強硬化させるべきだと
プーティンに迫っていたのだが、この
9月にKommersant紙に対し、全面
戦争とは言わないがロシアがNATO
祖国に局地的な核攻撃を行う可能性は
あると述べていた。彼によればロシア
の核ドクトリンの主たる意図とは、
「ロシアは核兵器を使用する用意が
できているということを、現在そして
爽籟の敵国に対し確実に知らせること
にある」

***********************


「核抑止」なんて、本気??
私の20分クロッキー

核装備を正当化しようとする主張として
「核兵器の存在が敵からの攻撃を抑止
するのだ」というものが昔からあります
が、上述のロシアの主張もまさしく
抑止を狙ったものとも理解できます
よね。
しかし、「抑止」と呼ぶから聞こえが
良いだけで、他国にとっては「脅迫」
に聞こえます。
「核の脅迫」が沈黙を強いるような世界
・・・そんなもの、平和と呼べる
のでしょうか??

それと
2024年10月5日現在、イスラエルが
イランの核施設を攻撃するのか否かと
いう問題が各種の推測を呼んでいます。
核施設への攻撃があった場合、文字通り
核が敵国からの攻撃を招いた
という結果になりますし。

結局、核なんてものが存在すると、
ロクな事態を招きません。

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固定ページ at-1) (ATF) をアップロード

久々の新しい固定ページ、at-1) をアップロード
しました。
ATF (Accident-Tolerant Fuels) を取り上げております。

新型原子炉を開発し製造・配備するには費用もリソースも
期間もかかりますが、核燃料を改良して事故安全性を
向上できるのなら、ハードルは低くなりますね。
ただ、それゆえに既存老朽化原子炉の再稼働の
「正当化の言い訳」として、ATFが悪用されるのでは??
という懸念も生じますよね。

上の黒いメニュー(項目は基本、アルファベット順)で、
at-1) を見つけてクリック!

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原発新増設の費用を電気料金に上乗せすることに、反対する署名

ご存じの通り、日本政府や電力会社などは今後の原発新増設の費用を電気料金に上乗せしようという策略を進めています。
反対される方々は、下のリンク先でご署名を!
もちろん、私も署名しました。

オンライン署名 · 巨額の原発新増設コストを国民からこっそり徴収する新たな制度 #RABモデル の導入をやめてください – 日本 · Change.org

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A crisis at Kursk?? (クルスクで危機?)

Beyond Nuclear Internationalウェブ
サイトより
A crisis at Kursk? | Beyond Nuclear International

2024年9月1日の記事

ロシアによる対ウクライナ戦争のため、
ロシア自身の原発の1つが脅威に
晒される結果に
筆者:Linda Pentz Gunter<Beyond
Nuclearのスタッフ>

IAEAからのクルスク原発の現状に
関する新たな発表がなかなか
見当たらない
(9月11日午前 JST) ので、
Beyond Nuclear Internationalウェブ
サイトからの関連記事を紹介します
ね。

Kursk NPP  再掲
きわめて大雑把な外観

いつもどおり、
私の日本語化
< > 内は私からの補足説明
です。

**********************************
核技術の問題点として、どのような種
類の核技術なのかとは無関係に、
<核技術を適切に実現・利用するため
には> 人間が適切な、場合によっては
優れた知性による判断を下すことが
前提となる。だがその人間とは、誤りを
避けられない存在なのだ。既にチョル
ノービ原発事故で体験したように、
チョットした間違いでも破局的な結果
を招きえる。

その危険性に加え、核技術はさらに他の
人間の能力にも依存するのだが、その
第一のものが正気である。さらに、
基本的に存在すべき性質である人間への
共感というものも必要なのだが、この
共感なるものが実際には欠落してしまう
場合が多い。つまり、自分が体験したく
ないことは一切、他人にも体験させない
ということなのだが。現実には広く
個人レベルでも地政学的なレベルでも、
人は共感にかける行為を日々やらかし
ている。コンゴやガザ、ハイチ、
スーダン、その他各地で行われている
ことを見れば、すぐにわかることだ。
しかも、そうした実例はいくらでも
続く。

やっちゃったら、やり返されるものだ

そして言うまでもなく、ウクライナの
現状、さらに今ではロシアでの現状も
無視できない。同地での戦争は2022
年2月24日からいまだに続いており、
そこでは核災害の危険性がひたすら
悪化しつつあるのだ。

現時点ではそうした核災害の危険性は
ロシアに集中しており、同国の巨大な
クルスク原発がウクライナ軍からの
攻撃に晒されている。今やウクライナ
軍の部隊が侵攻を続けており、ロシア
軍によるウクライナへの侵攻に対抗
しているのだ。

だが、ウクライナにあり6基の原子炉
を擁するザポリージャ原発のことも、
忘れるわけにはいかない。もう2年
以上もロシア軍に占拠されており、
ウクライナでも特に戦闘の激しい地域
に立地している。ミサイルの誤射が
1回あれば、破局的核事故が発生
しうる。

ウクライナは電力供給のかなりの部分
を核発電に依存しており、4か所ある
原発の15基の原子炉はいずれも稼働
可能な状態にある。2023年の時点で
戦闘は核施設の周辺で戦闘が展開
されていたのだが、それでもなお
ウクライナでは同国の電力需要の
半分よりやや多くを核発電で
供給していた。

ロシアの電力事情は天然ガスへの
依存率が高く、天然ガスの輸出も
行っている。同国には原発11か所に
37基の原子炉があるが、そこから生み
出される電力はロシアの電力需要の
18%を賄うに過ぎない。

VVERとRBMK

さらにザポリージャ原発とクルスク
原発では、基本的な技術面での違いも
ある。クルスクもザポリージャと同様
6基の原子炉を有し、ロシアでも
最大級の原発3か所の1つである。
(ザポリージャはウクライナ最大の
原発であるだけでなく、ヨーロッパ
でも最大である)

だがザポリージャの6基ある原子炉が
いずれもロシア製のVVERであり、
これはアメリカや西ヨーロッパの多くで
採用されている加圧水型原子炉に近い
のに対し、クルスクの原子炉は
旧ソヴィエト製のRBMKという設計
なのだ。

このRBMKとは1986年に爆発した
チョルノービ原発の原子炉と同じもの
であり、この爆発はウクライナ、
ロシア、ベラルーシ、ヨーロッパの
多くに放射性物質をばらまき、その
汚染は多くの地域で今も残存して
いる。

しかも呆れたことに、クルスクの
RBMKには二次格納容器がない。
そのため、ザポリージャよりも戦闘
による損傷に対しては脆弱なのだ。

攻撃なんか、やってまへんでえ~~

さらにザポリージャでは6基ある原子炉
全てが完全に停止中で、メルトダウンが
あり得ないとは言えないが、発生し
にくい。それに対しクルスクでは、2基
の原子炉が今も稼働中だ。しかも
ロシアがIAEAに告げたところでは、
クルスク原発からわずか90mほどの
地点にドローンの残骸をロシアが発見
したそうだ。だが言うまでもなくウク
ライナ側は、同原発に対する攻撃を
試みたことはないと責任を否定して
いる。同様にロシアも、ザポリージャ
原発への攻撃を試みたことはないと
主張している。

IAEAのチーフであるラファエル
グロッシは当然の任務として
クルスクの現場を視察、ウクライナ
側かロシア側かを問わず 関係者
すべてに対し、原発の周辺で戦闘が
行われるということは あまりにも
不都合で恐怖を引き起こすと警告
した。IAEAでは核発電技術の安全性を
世界に知らせ、さらに安全性を高め
たいと努力を重ねているのだが。

だが幼稚園や保育園などの先生が悪戯
幼児に手を焼くように、グロッシも
できることといえば、ロシアとウク
ライナの両者に対し戦闘をやめるよう
繰り返し求めることだけのようだ。
しかしグロッシが両国に「ご褒美」を
あげられるわけではなく、実行できる
処罰もない。結果、両国はIAEAを
無視し続けることになる。

5) IAEAがやめろといっても ・・
なんの強制力があるのだ??

戦争や紛争が日々悪化、終わりなく
止めようもなき悲惨の現場と見られ
ている諸国からのニュースを見ながら、
ほとんどの人間は消されていく犠牲者
たちを見て共感を覚える。

ウクライナかロシアか、それとも他の
どこかなのかとは無関係に、ほとんど
の人間はチョルノービ大災害の再現
など望んでいない。そして核技術を
責任をもって利用するには人間の能力
に頼らねばならない。結局、核技術
とは一種の「おもちゃ」に過ぎず、
こんなものは廃絶すべきなのだ。

Linda Pentz Gunter はBeyond Nuclear
で国際問題を担当しており、Beyond
Nuclear Internationalというウェブ
サイトで執筆と編集を行っている。
今年秋にはHot Stories. Reflections
from a Radioactive World <ホット
ストーリー ― 放射性に堕した世界
より> という著作が発行される予定。
***************************

Lord, have mercy!
私のスケッチ、都内の某教会
私のスケッチから

このHot Stories. Reflections from a
Radioactive Worldという著作、
私も読んでみたいです。販売が始まる
のが楽しみです。
英語の専門書を読める方々も、どうぞ!

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